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高森明勅
2024.8.26 10:35皇統問題

愛子天皇が現れても皇位の継承は安定化しないという誤解

将来、敬宮殿下がめでたく即位されるかも知れない。
しかし、それによって安定的な皇位継承に繋がる訳ではない、
という意見があるようだ。

この意見には、初歩的な誤解がある。
敬宮殿下が即位される前提となるはずなのは、
今の皇室典範で初めて採用された側室が不在で
一夫一婦制なのに
「男系男子」限定という、
歴史上かつて例を見ない

窮屈な皇位継承ルールの見直しだ。

それによって女性天皇も女系天皇も可能になる。
その結果、直系優先の原則に従って敬宮殿下が
次の天皇として即位されるという順序だ。

それは、皇位継承の安定化の結果に他ならない。

つまり愛子天皇の登場は、
安定的な皇位継承の指標と言える。
そこを誤解してはならない。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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